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秋田県小坂町の近代化産業遺産 New Work Heritage of Industrial Modernization in Kosaka Town, Akita Prefecture |
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01 現在の小坂鉱山の精錬所 |
廃棄電子機器から金・銀・銅やレアメタル類をリサイクルする現代の錬金術師として操業中。 |
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02 明治100年通り |
周囲には明治期の鉱山関連建物を移築してある。 |
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03 旧小坂鉱山病院 記念棟 |
小坂鉱山病院は1908年 (明治41年) に総合病院として建設され、本館は1949年に焼失し再建されたが1997年 (平成9年) に閉鎖・解体されたためこの建物だけが病院建設当時の姿を残す貴重な建物。国登録有形文化財。 |
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04-08 康楽館 (こうらくかん) 小坂鉱山の福利厚生施設として1910年 (明治43年) に建築された劇場。外観は洋風、内部は桟敷席に回り舞台と和洋折衷の作りで、移築や復元を行っていない現役の芝居小屋としては日本最古の建物。内部見学は有料。国指定重要文化財。 |
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04 康楽館外観 |
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05 康楽館内部 | |||
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06 康楽館内部 | |||
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07 康楽館内部 |
二階席も階段状になっていて見えやすさに配慮している。 |
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08 康楽館内部 舞台下 |
「奈落の底」も見学可能。 |
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09-14 小坂鉱山事務所 1905年 (明治38年) 建築。木造3階建て洋風事務所。2001年 (平成13年) 移築復元された今でも堂々とした建物。内部見学は有料。国指定重要文化財。 |
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09 小坂鉱山事務所 |
外観。 |
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10 小坂鉱山事務所 |
バルコニー部分。 |
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11 小坂鉱山事務所内部 |
入って直ぐにある螺旋階段。 |
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12 小坂鉱山事務所内部 | |||
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13 小坂鉱山事務所内部 |
螺旋階段頭頂部。 |
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14 小坂鉱山事務所内部 | |||
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15-17 旧聖園 (みその) マリア館 天使館 鉱山従業員の子どもの教育・保育施設として1932年 (昭和7年) に建築。キリスト教系の保育園の為洋風の外観。国登録有形文化財。 |
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15 旧聖園マリア館 天使館 |
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16 天使館内部 | |||
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17 天使館内部 | |||
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18-19 小坂町立総合博物館・郷土館 |
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18 小坂町立総合博物館 郷土館中庭 |
小坂駅を模した建物とプラットホームがあるが、ホームに列車は止まっていない。 |
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19 郷土館展示品 黒鉱標本 |
小坂鉱山で主に産出していた鉱石。金・銀・非鉄金属等様々な成分を含有しており精錬技術向上により採算の取れる鉱石となった。小坂鉱山の高い技術力の元になった鉱石。 |
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20-64 小坂鉄道レールパーク 鉱山の物資輸送用として1908年 (明治41年) 小坂-大館間が開通、1994年 (平成6年) には旅客営業廃止、2008年 (平成20年) 3月に運行終了し翌2009年 (平成21年) に廃止となった小坂精錬小坂線の終点、廃止時に残っていた車両と施設をそっくりそのまま保存してある施設。今回のメインはココ! |
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20 小坂鉄道レールパーク遠景 |
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21 敷地外れの倉庫 |
古い木造貨車を倉庫にしていた。台枠に残る丸い穴で蒸気機関車時代の物と判る。 |
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22 小坂駅駅舎 |
小坂鉄道開業の1909年 (明治42年) 建築。現在は小坂鉄道レールパークの入場券売り場兼事務所。国登録有形文化財 |
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23 小坂駅待合室 |
レールパークの入場券売り場になっている。ココで私は康楽館で予め康楽館・鉱山事務所・小坂鉄道レールパーク3館共通入場券を買った事を後悔。ココの入場券は切符を模した券になっていて自分で日付を入れる事が出来、入場時には係員が鋏を入れていた。 |
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24 小坂鉄道機関庫 |
1962年 (昭和37年) 輸送力増強の為線路の幅を762mmから国鉄在来線と同じ1067mmに変更、併せてディーゼル機関車を導入したため建築された機関庫。国登録有形文化財。 |
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25 小坂駅のプラットホーム側の柱 |
地元写真館の広告なのか「さくらフィルム」の文字。 |
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26 機関庫内 |
路線廃止まで使われていた車両達が収蔵されている。 |
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27 DD13-556 |
小坂鉄道の兄弟会社、同和鉱業片上鉄道 (岡山県) からやってきた機関車。小坂鉄道では他の機関車と重連制御が出来なかったので予備的存在。 |
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28 キ115 |
ラッセル式雪かき車。車両自体に動力はないので雪かき時には機関車に後ろから押して貰う。稼働状態で残っている貴重な車両。冬季は運転体験が出来る。 (要予約) |
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29 キ115の製造銘板 |
昭和10年浜松工場製。 |
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30 エボルタ鉄道の車両 |
乾電池メーカーが作った車両。実際に乾電池99個を使い小学生を乗せて小坂鉄道の線路跡を8キロほど走行した。確かにTVCMで見た事あるような。 |
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31 作業用モーターカー |
保線作業員の輸送用車両。 |
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32 DD13 2 |
国鉄DD13型ディーゼル機関車とほぼ同仕様の小坂鉄道自社発注車。この時は整備中。 |
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33 DD13 3 |
この機関車は触れる事が出来る状態で展示。 |
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34 DD13 3 運転台 |
国鉄DD13型機関車との大きく違う所は本線運転を重視して枕木方向に前後二つある運転台。意外と天井が低く狭い印象。エアコンも扇風機も無いので夏季は大変だったに違いない。 |
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35 排雪モーターカー |
積雪量が少ない時に活躍していた。現在は構内を走るトロッコを引いているけどこの時は天候不良の為庫内でお休み中。 |
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36 DD13のエンジン3台 |
ディーゼル機関車好きの私が一番ワクワクした展示品。直列6気筒、排気量31リットル (31,000cc) 、連続定格出力500psのDMF31SB型エンジン。DD13はこのエンジンを2台付けている。 |
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37 3台有る内の一つのエンジン | |||
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38 エンジンの銘板 |
ダイハツ工業製のエンジン。ダイハツと言えば軽自動車のイメージがあるが、このエンジンの開発に関わった四社の内一つで日本のディーゼルエンジン製造では歴史有る会社。 |
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39 エンジンのピストン比較 (下段) |
画面向かって左からDMF31SBのシリンダライナーとピストン&コンロッド、DMH17H (旅客営業時使用していた気動車のエンジン。8気筒17リットル) のピストン、2000cc普通自動車のピストン&コンロッド、660cc軽自動車のピストン&コンロッド。鉄道車両のエンジンの巨大さ、特に機関車用のエンジンの大きさが良くわかる。鉄道車両用エンジンではこの展示してある部品の様にシリンダ部が交換出来るので古くても使い続ける事が出来る。 |
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40 屋外で展示されているDD13 1 | |||
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41 屋根付き屋外で展示の 11号蒸気機関車と貴賓車 |
機関車は1926年 (大正15年) 、貴賓車は1916年 (大正5年) に製造。機関車は1962年の線路幅変更まで活躍。以前は郷土館に展示されていたが小坂鉄道レールパークの整備と共にこちらに移動。 |
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42 762mmと1067mmの違い | |||
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43 小坂鉄道レールパークの 二大展示の一つ |
かつて寝台特急「あけぼの」として使用されていた車両を4両収蔵し、その内B寝台車を休憩施設を兼ねて展示。 |
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44 寝台車内部 |
非常口表示や防犯カメラ設置等必要最小限の改造が加えられている。でも寝台車特有 (?) の消毒液の香りはまだ残っていた。この香り (臭い?) こそ寝台車。 |
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45 二大展示のもう一つ |
18歳以上 (高校生不可) の大人だけに許される体験運転 (要予約) 。料金を支払うと係員からヘルメットと軍手を貸与され機関車に案内される。 |
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46 運転体験 |
運転台のドアを開ける。妙にテンションが上がってくる。 |
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47 運転体験 |
庫内展示の機関車と違い、ブレーキ弁ハンドルが付いている。エンジンのセルモーターを回すところからさせて貰い、なかなか聞けないセルモーターと始動直後のエンジン音を聞けたのは貴重な体験。 |
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48 運転体験 |
運転中は撮影出来ないので運転前にマスコンを持って撮影。3つのメーターの内、速度計は一番左、中央と右がブレーキの空気圧計。針が上がっているのが稼働状態の証。100mほどの距離を往復するだけの一瞬の運転だが感じたのは「思ったところにピタリと止めるのは非常に難しい」と言う事。大きいが故にブレーキを操作してからワンテンポ遅れてブレーキが効き始める為、強くブレーキをかけてしまい目標のかなり手前で止めてしまった。 |
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49 ブルートレイン転線 |
小坂鉄道レールパークの売りは稼働状態での展示なのでブルートレインも移動可能。閉館時間直前にDD13が寝台車と連結し・・・ |
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50 ブルートレイン転線 |
展示線から引き上げて・・・ |
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51 ブルートレイン転線 |
プラットホームに据え付け。 |
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52 電源車側のテールサイン |
こちら側は文字だけ。 |
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53 電源車に設置された発電機 |
見た時「良く考えたなー」と感心した物。電源車本来のエンジンだと騒音が大きいので荷物室に小型発電機を設置。 |
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54 ホームに据え付けた後は 外部から編成に電源供給 |
これまた「良く考えたなー」と感心した。 |
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55 ブルートレイン「あけぼの」 乗車券 (宿泊券) |
レールパーク閉館後の寝台車は簡易宿泊施設「ブルートレイン『あけぼの』」として個室寝台車に宿泊できる。今回は現役時代乗った事無いB寝台個室に乗車。でも簡易宿泊施設、広い部屋で至れり尽くせりのサービスなんてものは無い。寝台車を使った宿泊施設は他にも有るけれど、車両が動くのはココ小坂だけ。 |
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56 B寝台個室車の通路 |
B寝台個室は分割民営化後に登場した車両が多く様々な仕様があるが、「あけぼの」のB寝台個室は車両中央に通路があり通路両側レール方向に個室が並ぶタイプ。やはり建物扱いなのか天井には煙感知器や火災報知器等の設備が取り付けられている。監督省庁から「宿泊施設が動くなんて前例が無い。動かすな」等々のやりとりが有ったが一つ一つクリアし移動出来る状態での開業にこぎ着けた。 |
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57 部屋のドア | |||
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58 今宵の宿 |
ドアを開けて直ぐに撮影。この先は体をかがめないと入れない。 |
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59 今宵の宿 |
折りたたんであるベッドを展開した所。寝台幅70cmは確保したようだけど足下のスペースはごく僅か。 |
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60 開放寝台車通路 |
フリースペースになっている開放寝台車に。現役と違うのは動かない事位かも。 |
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61 開放寝台の下段 |
夜行列車の雰囲気が盛り上がってくる。 |
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62 ホームから |
途中駅での長時間停車風に。 |
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63 夜の明治100年通り | |||
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64 朝の転線は車内から |
昨晩は転線の様子を撮影したので朝は車内に。動き出しを車内から見ると本当に出発したように感じ雰囲気が盛り上がる。そして車窓には構内奥に留置してある車両が見えた。今後はこの気動車も綺麗にして動態保存して欲しいけど、先ずはブルートレインや機関車を綺麗な状態に維持して行くのが優先かな。 |
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